子どもの難聴を発見することはたいへん難しいことです。発見が難しいごく軽度な難聴もあれば、明らかな徴候がある重度の難聴もあります。

新生児にスクリーニング聴力検査をすれば、一部の難聴はすぐに発見することができます。けれども、ことばの発達の遅れが認められたときに、はじめて難聴が発見される場合もあります。

多くの場合、保護者の方々がお子様の聴力に問題があるのではないかとまず疑うでしょう。

日常生活での小さな徴候に気付き、何か異常があるのではないかと直感的に感じられるのです。小さいお子様が玄関のベルの音に振り返らない場合もあるでしょう。また、他の部屋や背後から呼びかけても反応しない場合もあるでしょう。

このような徴候に気付くうち、お子様が難聴であるかどうかをはっきりと知りたいと思われるようになるはずです。何をどうすればよいのかも分らないかもしれません。
お子様の徴候をを認めるのがあまりも辛くて、しばらくの間、自分たちが目にしてきたことを否定される保護者もいます。これはきわめて自然な反応です。
けれども、お子様のためには貴重な時間を無駄にしないことが大切です。実際にお子様が難聴であれば、直ちにかかりつけの医者で診てもらい今後の対策を考えることが重要です。

子どもは、生れた瞬間からコミュニケーション方法を学び始めます。子どもは絶えず音を聞き、すぐにお母さんとお父さんの声を認識できるようになります。そして、聴いた音を真似ることから話し方を学ぶのです。

難聴児は、周りの音や自分の声も全く聴こえなかったり、または少ししか聴こえないために、コミュニケーションの方法を学ぶことが困難になります。ですからお子様への援助を開始する時期が早ければ早いほど良いのです。難聴の発見の時期が早いほど、リハビリテーションが成功する確率も高くなります。